オセアニア通貨(豪ドル・NZドル)および米ドルの推移

オーストラリアとニュージーランドは、先進国の中でも金利水準が高いことから、両国通貨は金利面での魅力が相対的に高いと考えられます。加えて、主要輸出品に象徴される経済面の特徴が他の多くの先進国と異なることなどから、投資通貨の分散という面でも、両国通貨は魅力的と評価できます。

先進国には稀な資源大国であるオーストラリアの最大の輸出品は、鉄鉱石や石炭、天然ガス、原油をはじめとする鉱物・燃料で、全体の約63%を占めます。このため、豪ドルは国際商品価格の動向に影響を受け易い傾向があります。

一方、ニュージーランドは、畜産が盛んな世界有数の農業国であり、最大の輸出品は全体の約3割を占める乳製品などです。このため、NZドルは乳製品価格の動向に影響を受け易い傾向が見られます。

オーストラリアおよびニュージーランドの双方にとって最大の輸出先である中国では、持続的な経済成長の実現に向けて構造改革が進められている関係で、景気が減速を続けています。その影響などから、国際商品や乳製品の価格が足元で軟調となっており、豪ドルおよびNZドルは対米ドルでは軟化傾向にあります。ただし、対円では、両通貨とも足元でも比較的堅調な推移となっています。この背景には、日本で積極的な金融緩和が継続されている一方、米国で2006年以来初となる利上げが年内にも実施されるとの観測が強まっていることなどを受けて、対米ドルでの円売り圧力が強いことが考えられます。

オセアニア通貨の先行きを見通す上で、国際商品や乳製品の価格動向は今後も引き続き注目すべき要因と考えられます。ただし、日本では、日銀が掲げる2%との物価安定目標の実現が視野に入るまでに時間を要するとみられ、超緩和的な金融政策が今後も続くと予想されているだけに、少なくとも当面は、米国での利上げという政策転換の行方の影響も大きくなると見込まれます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2015年6月15日 日興アセットマネジメント作成)

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